元J2熊本・加藤健太さん 「家族支える」引退、帰郷 勤務先のホームセンターで、買い物客に試飲を勧める加藤さん(左) 東日本大震災をきっかけに、プロの道を諦めたサッカー選手がいる。元J2熊本MFの加藤健太さん(24)=東松島市、塩釜FC出身=。被災した家族を支えるため引退して帰郷、地元企業の契約従業員として第二の人生をスタートさせた。 3月11日、熊本市のアパートでチームメートから震災を知らされた。テレビで津波を見て父親に電話したところ、「(東松島にも)津波が来ている」と告げられ、連絡が途絶えた。 5日後、チームを離れ山形空港を経て古里へ。自宅は1メートル50センチほど水に漬かっていたが、親戚の家に避難していた両親と祖母に再会できた。 熊本に戻って以降は「何でサッカーをやっているんだ」と悩んだ。塩釜FCのジュニアユースからJ1横浜Mのユースに進み、大阪学院大を経て入団して2年目。リーグ