冒頭、辻氏は「そもそも2017年は、平和でしたよね。過去に起きた日本年金機構における情報漏えいやJTBのグループ会社に対する標的型攻撃のような特定組織のインシデントで、連日連夜報道され注目を集めるような目立ち方をしたものがなかった」と斬り込む。 そんな2017年に起きたインシデントの中で3人が注目したのは、2017年12月に明らかになった、日本航空を狙った「ビジネスメール詐欺」だ。 日本航空が発表したビジネスメール詐欺の被害額は約3億8000万円。「多額にもかかわらず報道が少なかった」というのが3人の意見だ。piyokango氏は「新聞の紙面にも確かに掲載はされていたものの、一般紙においては一面ではなく社会面にこぢんまりと。むしろ相撲協会の騒動をはじめ、この件以外の方が取り上げ方が大きかった。後追い報道もほとんどなく、世の中の関心を引くには至らなかった」と振り返る。 その理由として、根岸氏