「どうして女の子は男の子のように体育をしちゃいけないの」−。公立女子校での体育教育が禁じられているサウジアラビアで、8歳の女児にこう尋ねられたメッカ州知事、ハレド王子が女子の体育教育に理解を示す発言をしたと、23日のAP通信が伝えた。 サウジは極めて保守的なイスラム社会で、女性選手がオリンピックに参加することも禁じられている。有力王族がこうした見解を示したことは、スポーツ分野でのサウジ女性の進出に道を開く可能性が指摘されている。 地元紙の報道として伝えられたところによると、22日、西部ジッダで会合に出席したハレド王子に女児が直接尋ね、王子は「女子校に運動場ができるといいね」と答えた。王子は教育省との調整や、女子生徒のプライバシーが守られることが条件だと話したという。(共同)