今年で16回目を数える「eAT KANAZAWA 2012(イート・カナザワ、以下イート金沢)」が1月27、28日に開催された。 かつて加賀百万石として栄えた時代に天下の書府とうたわれ、伝統工芸や独自文化を育んできた石川県金沢市を舞台に、国内外の第一線で活躍する多彩なトップクリエイターを招き、次世代を担う人材育成のためのフォーラムやセミナーを年間を通して催すことが、イート金沢の主たるコンセプト。その集大成ともいえる一大イベントが年に一度、雪が降り積もるこの時期に開催された。 今回のテーマは、「センス・オブ・ワンダー - 豊かなくらしってなんですか? - 」。 2011年3月11日に起こった大震災以降、我々を取り巻く環境や生活には大きな変化が訪れた。これまでの日本を作ってきたオトナにとって今、豊かなくらしを考えるのはとても重く責任あるテーマである半面、そのオトナが次世代に残すべくモノの価値や