奈良市の法華寺にある鎌倉時代の仏像の内部に、大量の巻物などが納められている様子が、最新の装置を使った奈良国立博物館による調査で確認されました。 そこで、奈良国立博物館が最新のCTスキャナーを使って調査したところ、高さ73センチの仏像の全体に空洞があり、頭の部分には、巻物や釈迦の遺物を納めた「舎利容器」と見られる器が合わせておよそ30、確認されました。 さらに胴の部分には、およそ150の経典と見られる巻物が敷き詰められているということです。 一度も取り出された形跡がなく、作られたままの状態と見られるということです。 法華寺の樋口教香住職は「驚きました。知恵を授ける仏様なので、ぜひ拝んでいただきたい」と話していました。 奈良国立博物館の岩田茂樹上席研究員は「内部にこれだけの量の品が確認されたのは珍しい。貴重な史料で、文化財としての価値がさらに高まった」としています。 この仏像は今月8日から27
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