封切後すぐに観に行くつもりが都合つかず、先日ようやく観ることができた。 個人的には伊藤計劃 映像化プロジェクト三部作の中でこれが一番忠実かつ完璧な出来だと感じたのだが、感想を見ると意外に批判も多く、とりわけ原作派からの文句が少なからず出ているように感じられた。また説明抜きに情報量の多い作品であるために理解が追い付かないという声も聞かれるようだ。 そこで、原作との比較を中心として解説を試みたい。 必然的にネタバレを含むので、続きは畳んでおく。 虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 伊藤計劃,redjuice出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/08/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る 変更されたもの いくつかの出来事は前後の事件とひとまとめにするなどして圧縮が図られている。 アレックスの死因 原作では、最初の作戦後の自殺であったはずのアレックスの