主人公が死ぬ「お涙ちょーだい映画」なぜ増えた? 日本人が難しいことを考えなくなったから ●「象の背中」「ラストラブ」「ただ、君を愛してる」… 「死ぬ映画が多すぎる」――こう嘆く邦画ファンも多いはずだ。最近、ビデオ店の邦画コーナーには主役や準主役の死で完結する“お涙ちょーだい映画”が氾濫(はんらん)している。 役所広司扮するサラリーマンが肺がんで余命半年と宣告される「象の背中」や、ウインドサーファーの実話を描いた「Life 天国で君に逢えたら」(大沢たかお)、ジャズプレーヤーが胃がんで死ぬ「ラストラブ」(田村正和)のほか、「涙そうそう」(妻夫木聡)など男性主人公が死ぬ作品が目立つ。 女性の死では「ただ、君を愛してる」(宮崎あおい)や「クローズド・ノート」(竹内結子)など。若者が死ぬ映画もあり、「恋する日曜日〜私。恋した」は堀北真希扮する女子高生が、「Little DJ 小さな恋