家電量販大手エディオン(本社・大阪市)の幹部社員だった、子会社の元役員・笹沢淳容疑者(52)(兵庫県西宮市)が、エディオンの住宅リフォーム事業に関する情報を不正取得したとして、大阪府警は13日、不正競争防止法違反(営業秘密の不正取得)容疑で逮捕した。 住宅リフォーム事業は家電量販業界で急成長しており、笹沢容疑者はその責任者だったが、退職後、競合他社に部長職で再就職。府警は、エディオンの販売促進情報などが競合他社に流出したとみて調べる。 発表では、笹沢容疑者は在職中、社内で使用していたパソコンに遠隔操作を可能にするソフトをインストールするなどしたうえで、退職後の昨年1月下旬、エディオンが販売秘密として管理していた「販促スケジュール案」などを自身が使っているパソコンに転送し、不正取得した疑い。 府警は昨年12月に笹沢容疑者宅を捜索。笹沢容疑者は任意の調べに容疑を認めたという。