平成21年の10月に教授として赴任してきて、その12月にはじめての学生を迎えました。 その学生の中で6年制の学生が、卒論発表会を終えることができました。学生が配属されてきた時は、口頭での卒論発表がなされることは決まっていませんでしたが、その頃の私の気持ちとしては、この学生を、無事、卒業させることができるかという不安も否定できなかったです。 他大学で、同じ薬理系の研究室で私より10歳くらい上の教授からお聞きしたお話しです。 『教授になったとき、自分の研究室の学生を無事、卒業させて、そのための研究ができるように研究費を稼いでくることができるか本当に不安で、眠れなかった』と。 その教授は准教授(助教授)時代から、その研究室の屋台骨を支えていて、私の目から見てる限りでは、研究テーマの設定、学生の発表練習、研究室内のマネジメント、対外的な研究室としての仕事、学会運営など全て引き受けてられて、そして自