急逝したコラムニストの勝谷誠彦氏。彼の「伴走者」とも言える世論社の代表取締役・高橋茂氏が、前回、本サイトに寄せてくれた、最期まで酒を手放そうとしなかった勝谷氏の生き様を描いた手記は大きな反響を呼んだ(「勝谷誠彦追悼 酒と戦わずして命奪われたコラムニスト」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54813)。その高橋氏が、なぜ勝谷氏がそこまで酒に溺れてしまったのか、改めて綴ってくれた。(JBpress) 知事選落選は原因のひとつ 「やっぱり昨年の兵庫県知事選挙で落選したことが影響しているのでしょうか」 勝谷の入院後、何度もこの質問をされた。これが直接の原因ではないが、ひとつの大きなきっかけになったことは間違いない。 勝谷は2015年に鬱病を発症している。私が知るところでは初めての鬱だったが、本人が言うには、以前も一度発症していたらしい。 「俺さあ、離婚したと