【本学研究者情報】 〇大学院理学研究科 准教授 杉本周作 研究者ウェブサイト 【発表のポイント】 日本の南の海の深さ100~500mに広く分布する水塊「亜熱帯モード水」の厚さの増減が、海面付近の水温を通じて台風の発達・減衰に影響していることを発見しました。 この水塊の厚さの増減は、海洋表層の生物生産にも影響していることが期待されます。 将来変化としてこの水塊の縮小が予測されており、上記の結果から、地球温暖化に伴う海面水温上昇、台風強化、海洋貧栄養化、生物生産減少がさらに強化されることが示唆されます。 【概要】 東京大学の岡英太郎准教授、東北大学の杉本周作准教授、東京海洋大学の小橋史明教授らの研究グループは、北太平洋亜熱帯域の深さ100~500mに広く分布する水温均一な水塊「亜熱帯モード水」(図1)が、厚くなるほど海洋表層の水温構造を押し上げる効果(「持ち上げ効果」、図2)を通じて海面付近を