文化庁の文化審議会著作権分科会法制問題小委員会が5日、東京都内で開かれ、フェアユース(公正使用)規定導入について、日本新聞協会や日本音楽著作権協会、日本書籍出版協会(書協)など関係12団体のうち11団体が反対を表明した。 フェアユース規定は、公正な目的であれば著作権者の許諾を得ずに新聞記事や書籍などの著作物の利用を認める一般規定。各団体からは「誤解などから深刻な権利侵害を招く」(新聞協会)、「無断使用が増え、権利者は訴訟で対応せざるを得なくなる」(書協)との意見が出された。日本経済団体連合会は態度を留保した。