再審公判中の袴田巌さんの弁護団長西嶋勝彦氏が死去したことを受け、記者会見する事務局長の小川秀世弁護士。右はオンラインで参加した姉ひで子さん=13日午後、静岡市 1966年に静岡県清水市(現静岡市)で一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、再審公判中の袴田巌さんの弁護団長西嶋勝彦氏が死去したことを受け、弁護団と地元支援団体が13日、静岡市で記者会見した。袴田さんの姉ひで子さんや小川秀世事務局長らは「無罪判決を聞いてほしかった」と悼んだ。 西嶋氏は近年、間質性肺炎を患い、酸素吸入ボンベを使用しながら車いすで再審公判に臨んでいた。小川事務局長は「判断が的確で重みがあった。先生の一言で(方針が)決まる場面が何度もあった」と回想した。 会見にオンラインで出席したひで子さんは「長い長い裁判だった。『ありがとう』としか申し上げられない」と述べた。