【シンガポール】シンガポール検察当局は10日、北朝鮮向けの武器輸出に関与した疑いで、シンガポールの海運会社「チンポ・シッピング」とシンガポール国籍の取締役1人を起訴した。シンガポール政府が発表した。 ストレーツ・タイムズなどによると、チンポ社は北朝鮮の貨物船「清川江(チョンチョンガン)号」が昨年7月、キューバでミサイル部品などを積み、パナマ運河を通過しようとしたところを摘発され、パナマ当局に拿捕(だほ)された事件に関連し、同月、パナマの海運会社に7万2000米ドルを送金しており、北朝鮮向けの武器輸出に関連する資金だった疑いが持たれている。 同社取締役は捜査に必要な電子資料の提出を拒んでいた。また、チンポ社の所在地は在シンガポール北朝鮮大使館と同一住所で、北朝鮮当局の関与が疑われている。