マリンバの音板に最適とされるホンジュラス・ローズウッド。現在も希少なこの木材は、今後ますます入手が困難になります。楽器の材料として使えるまでに200年はかかることから、生産地ではローズウッドを1本切った後に、ゴムの木を3本植えているとか。一生のうちに売れない木より、早く利益になる木を、というわけです。 そこで、ローズウッドに近い音をほかの素材で出そうと考えられたのが、FRP製の素材。FRPはFiber Reinforced Plastic(繊維によって強化されたプラスチック)の略で、ガラス繊維を束ねてプラスチックで固めた合成素材です。木に比べて温度や湿度の変化による影響が少なく、真夏や曇りの日に屋外で使っても安定した音で演奏できます。特にアメリカでは、屋外スポーツのハーフタイムに登場するマーチングなどで、大活躍しているということです。
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