人生100年時代の到来が現実味を帯びる中、加齢に伴う認知機能低下の予防や改善は国民的健康課題と言えます。琉球大学 大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)の岡本 士毅 助教(研究グループリーダー)、益崎 裕章 教授らの研究チームは玄米に特有かつ高濃度に含まれる機能性成分、γ-オリザノールを動物性脂肪の多い餌で飼育した老齢の認知機能低下モデルマウスに与えた結果、記憶を司る海馬における炎症が鎮静化し、神経新生が促進され、低下していたマウスの認知機能が顕著に改善することを明らかにしました。 また研究グループは、株式会社SENTAN Pharmaとの共同研究において、γ-オリザノールを生体適合性ナノ粒子に含有させてマウスに投与した結果、経口投与期間を短縮することが出来、かつ、少量の投与でも同等の認知機能改善効果が発揮されることを見出し、サプリメントの開発にも成功しました。天