OSはほぼ3分の1。CPUは半額 ある調査会社のアナリストは、「私が言ったとなると問題が……」と前置きし、5万円パソコンが実現した3つの条件を“謎解き”してくれた。 「ネットブックと呼ばれるパソコンが、5万円前後で売られていますが、部品原価は2万円ぐらいでしょう。ただ、それでも儲けを出すには、市場で1000万台程度の規模の利益を追わないと難しいはずです」 カーナビ用7インチ液晶パネル=70ドル。基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」=50ドル。中央演算装置(CPU)「インテル製アトム」=25ドル。これらにハードディスクやメモリーなどのコストを合わせると約200ドルで、利益は出る。ただ、パソコンは薄利多売のビジネスで、年間1000万台以上の売り上げが事業存続を左右する。 二つ目は、台湾メーカーは大量の部品を購買し、強力な価格交渉力を得たことだ。世界市場で売られるパソコンの約9割を生産する台湾