自分が特別な存在ではないことに気づき始めたのは中学生の時だ。そして高校生の時に自分がこの世界のモブキャラであるということを嫌という程思い知らされた。そして浪人生になる。浪人生の俺は高校で自分の凡人さを思い知らされたくせに 「まだ可能性があるんじゃないか」 「俺はモブキャラじゃなくて何か特別な何かがあるんじゃないか」 という願望を捨てきれずにいた。もうほとんど諦めてはいたけど自己啓発書や成功者の書いた本を読むことで自分が凡人であるという現実から目をそらしていた。 そんな時にクリスマス生まれが結構多いということを知った。そしたら「ああ自分は誕生日も普通なのか、名前もよくいる名前だしやっぱり俺はモブキャラなんだな」となぜか納得できた。 それから生きるのがちょっと楽になった。