久しぶりに残業もなく7時前に家についた。 スマホ片手にコンビニ弁当を食らい、エロ動画探す。 今日は時間もあるし何より気分がいい。 最近ハマっている「素股」系の動画をあさり、素股が失敗する時までじっくり待つことにした。 テンションの高い男女が、和気藹々と素股を始める様子は、演技と分かっていても俺の心を躍らせる。 振り返ってみると、俺はそのあたりから妄想の世界にトリップしていたと思う。 あの時、彼女に声を掛けていれば。 あの時、勇気を出していれば。 今もこの世界のどこかできっと素敵に生きる彼女と。 まぁ、素股ができるなんて微塵も思っちゃいない。 性的な関係ではなく、温かい交流を続けていたかった。 寂しいとき、辛いとき、会話を交わせる仲でいたかった。 誰かと家族になりたかった。 一人は寂しい。 30を過ぎてから、そんな気持ちに悩まされる。 「え、入ってる?!ちょっとぉ、やめ。だからっ、入ってるっ