奈良県は3日、県庁や県関連施設に設置している自動販売機計30台の設置スペースの使用料について、初めて一般競争入札を実施したところ、予定価格の40倍近い約8千万円で落札されたと発表した。1台あたりの最高落札額は、予定価格の140倍となる約1470万円。県の担当者は「ここまで高額になるとは…」と予想外の結果に驚いている。“駅ナカ”の次は“役ナカ”? これまで県は、自販機の設置スペースの使用料について、条例で定められた料金と光熱水費を徴収。1台あたりの使用料は年平均約2万4千円だった。 平成18年度の地方自治法改正で、行政財産の活用範囲が拡大されたのを機に、全国の自治体で自販機設置スペースの使用料を入札する動きが広がり、県も今年3月に初めて実施した。 対象は本庁舎や分庁舎、郡山総合庁舎などに設置されている30台。3年契約の予定価格は計約214万円だったが、37倍の計約8千万円で落札された。神戸市