国内で推計400万人の患者が使っている大手製薬会社「ノバルティスファーマ」の高血圧の治療薬について、東京慈恵会医科大学の調査委員会は、脳卒中や狭心症を予防する効果があるとした大学の臨床研究の論文に人為的なデータの操作が加えられていたとする中間報告を発表しました。 調査委員会はデータの操作はノバルティスファーマの当時の社員が行ったと考えられるとしています。 この問題は、ノバルティスファーマが販売する高血圧の治療薬「ディオバン」の効果を調べた複数の大学の臨床研究に、この会社の当時の社員が関与していたもので、このうち京都府立医科大学はほかの薬より脳卒中や狭心症を減らせるとした臨床研究の結果には誤りがあった可能性が高いとする調査結果を発表しています。 東京慈恵会医科大学の調査委員会が発表した中間報告によりますと、大学の研究グループが行った臨床研究の論文には、患者の血圧のデータにカルテの記載と異なる