青少年研究会の代表が藤村正之氏になったと聞いた。彼は学部の後輩、大学院入学時は同輩w、一年在籍ののち初志貫徹で院を受けなおして、移っていかれた。大学院での一年間は、リンドの『ミドルタウン』を通読するゼミ他でいっしょだった。受講者は私と藤村氏のみ。報告は隔週である。まだ翻訳のなかった時代で、かなり大きい辞書を引かないとわからないような単語も出てくると同時に、該博な社会学的知識がないと歯が立たない本で、四苦八苦しながら読んだ。こちらが七転八倒して読んで行くと、藤村氏は実にクリアカットなレジュメをつくってくる。だから猛烈に頑張った。一年でこの本を英語で通読したのは、かなりの勉学成果だと思う。藤村氏は、新睦人氏が学会誌に書かれていた「センターを守る」ということばを引き、理論と調査のバランスのよい社会学者を志していると語っていた。他大の院に受かったあとの春休み、図書館であった彼はコントを読んでいた。
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