子どもがけがをする事故が相次いでいる組み体操について、体を密着させて行うことで力を分散させるといったより安全な方法を27日に開かれたシンポジウムで専門家が紹介しました。 それによりますと、組み体操のうち4段の「ピラミッド」と呼ばれる技の場合、1段目の人にかかる最も大きな力と小さな力の差は3段と比べて4倍も大きくなり、より不安定になることが実験で確かめられたということです。 この対策としては、1段目の人は隣の人と体を密着させたうえで腕を交差させることで力が分散され、より崩れにくくなるとしています。 また「タワー」と呼ばれる技では、1段目の人が腰を曲げて上に乗る人を支えるのが一般的ですが、腰を曲げないほうがかかる力の差が3分の1減り、より安定するということです。 発表を行った日本体育大学の三宅良輔教授は「学校現場では高いピラミッドに挑戦させるなどの無理はせず、低い段数でも楽しさや達成感を子ども