今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても平易に読み通せます。 日本では少子高齢化が深刻化していますが、ひとたび東南アジアに目を向ければ、各国とも国民の平均年齢が若く、目を見張るような経済成長のさなかにあります。1年の3分の1をフィリピンで過ごし、先日はベトナムのハノイを訪れたという入山先生は、とりわけベトナムにポテンシャルを感じるといいます。その理由とは? 【音声版の試聴はこちら】(再生時間:20分00秒)※クリックすると音声が流れます 所得格差の少ない国ほど経済発展する こんにちは、入山章栄です。 僕はいま1年の3分の1くらいフィリピンにいますが、先日は仕事でベトナムのハノイに行ってきました。実は今年、日本とベトナムは外交関係樹立50周年なんですよ。それで