(写真:Rhetorica/PIXTA) アロマセラピーとは、植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル、以下アロマ)の成分が神経、細胞などに働きかけ、さまざまな作用をもたらすことを利用した自然療法です。日本では長らくリラックスやストレス解消などのセルフケアを目的として楽しむ人が中心でしたが、近年、医療や介護の分野での活用に注目が集まっています。 もの忘れよりも「におい」が先予防の第一人者である鳥取大学医学部の浦上克哉氏により、アロマセラピーのへの有用性が広く知られるようになりました。浦上氏の行った研究は、嗅神経を刺激することで認知機能(理解力や判断力)の低下予防・改善を目指すというものです。 アロマセラピストとして私もよく「どのアロマを使えば、を予防できるのですか?」という質問を受けることがありますが、アロマの成分そのものにへの直接的な効果があるわけではなく、「期待できるのは、植物それぞ