相手の気持ちを想像する - 日経ものづくり - Tech-On!
2008年暮れのある日。出社前に自宅で朝食をとりながらテレビのニュースを見ていると，女性アナウンサーがこんなことを言っていました。「今日の午後△時から○○（都心のとある場所）で，職を失った派遣社員の方々への無料相談会と炊き出しをするそうです」。2008年11月号で製造業派遣にまつわる特集を担当したこともあり，そういった現場も見ておきたいと前々から思っていました。手帳を見ると，ちょうどその時間帯が空白になっています。どんな取材ができるかは分かりませんでしたが，何はともあれ，行ってみることにしました。 現地に向かう電車の中で，一つの疑問が頭の中でぐるぐると回っていました。「どうしてそんな都心で実施するのだろう」ということです。その開催場所は地価が高いことで有名で，派遣社員に限らず一般的な市民が住める場所ではありませんでした。ということは，職を失った派遣社員の方々は，わざわざそこまで出向かないと
閉塞感と限界論，本当ですか - 日経エレクトロニクス - Tech-On!
「もう作るものがない」「技術開発の方向性が見えない」…。国内のエレクトロニクス業界ではこんな声が上がり，なんとなく閉塞感が漂っているのだそうです。薄型テレビや携帯電話，デジタルカメラなど成長をけん引してきたデジタル家電は急激な価格低下の波にさらされ，追い討ちをかけるかのような米国発の金融危機。世界同時不況はエレクトロニクス・メーカーの業績に大きな影を落とし，業績下方修正や人員削減が相次いでいます。あまり前向きになれない状況というのは確かです。 実は，同じような閉塞感を語る声が，この1年ほど増えている業界がもう一つあります。国内のインターネット業界です。SNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）や動画共有など，いわゆるWeb2.0系のサービスが出尽くし，「次の波が見えない」と多くの関係者が口をそろえます。昨年末まで1年半ほど日本経済新聞でネット業界を取材していましたが，大手だけでなくベ
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