いつ起こるかを予測する段階となった新型インフルエンザの世界的蔓延。パンデミックBCPと従来の災害BCPとは何が異なるのか、またその策定ポイントや課題には何が存在するのだろうか。 パンデミックBCPが新たな課題に BCP(事業継続計画)/BCM(事業継続マネジメント)は首都直下地震や火災、あるいはテロといった広域災害に対して事業継続を考えることが目的だったが、近年は新型インフルエンザによる世界的な感染拡大(パンデミック)が新たなリスクシナリオが急浮上している。 2008年5月に野村総合研究所(NRI)が実施した事業継続マネジメントに関するアンケート(金融・非金融業を合せて約100社)によると、多くの企業が「大規模地震」や「システムダウン」、「外部ネットワークの寸断」、「データセンターの機能停止」などのリスクに対してはBCMが対応済みとの答えが多かったが、今後対応すべきリスクとして、「新型イン