レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 内容と表現は分離可能か 文章メディアが表現する中身というのは、その物語の「内容」と、「文章の起伏」とに大別される。 物語の内容のみ読み出す方法として、「斜め読み」に代表される速読の方法があるが、 そこで置き去りにされた「文章の起伏」とは、文章メディアにとってどういう存在なのだろうか。 内容が肉ならば、レトリックは骨。分離すれば、文章は死ぬ。 レトリックというのは、着せ替え人形の服のようなもの。着せる服によって、同じ中身でも違って見せられる。 どちらの立場が正解に近いのだろう。 古い物語は、それが文書として形成される前に、長い口づたえの時代を経ている場合が多い。 昔話に代表される民間伝承もまた、初期の頃はすべて口伝で次の世代へと受け継がれた。