嫁姑のバトルや泥沼不倫、ゆとり部下の常識なき行動、嫁のメシマズ話、お隣さんの泥棒癖──インターネット掲示板には、今日も人々の興味をそそるエピソードが数多く投稿されている。しかし、当然のことながら、すべての話題が事実とは限らない。ネット上には虚偽の話で人々の関心を引きつける「釣り師」が存在するからだ。 だが、不思議なのは、釣り師はなんの見返りがあって釣り行為をするのか、という点。その謎に迫っているのが、ネットウォッチャー・Hagex氏の著書『ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い』(アスキー新書)だ。 まず、“釣りの動機”として挙げられるのは、「人から注目されたい」ということ。わざと炎上を起こす人や自分のきわどい写真を投稿する女性などと同様に、「注目されたい病」に罹患しているケースだ。また、「いたずら・ストレス解消・暇つぶし」の場合もある。これは「政治、宗教、人種、ジェンダーなど