2006年11月6日のブックマーク (1件)

  • 96年度社会科レポート(医療)

    序論 国民の医療を見る目が厳しくなっているという。薬づけ、検査づけ医療といわれて久しいが、近ごろではインフォームド・コンセント(患者が医療行為の内容を医師から十分に説明されたうえでその実施の可否を自分で選択すること 『朝日新聞社 知恵蔵』)の不足に対する批判も耳にするようになった。 ところが、諸外国から眺めると日の医療は非常に優れているといえる。その根拠としては、日の0歳平均余命や乳児死亡率などの保健指数が、世界の最高水準にあることがあげられる。こうした成果は、国民の間での所得格差が少ないことや、教育水準が全体的に高いことに負う点が大きいにせよ、医療自体の果たしてきた役割も無視できない。 そして何よりも、日では高騰し続けていると信じられている医療費の伸びは、1980年代になって抑制されたため(図1)、むしろ世界的には低い水準にあることで注目されている。 ここでいう「医療費