今年はもう本当にぜんぜん読んでおらず、とてもじゃないですが10冊も選ぶことなどできないので、とりあえず5冊だけ挙げておきます。そのうち加筆するかもしれません。 追記: 2013/1/2 『丘ルトロジック4』追加しました。 1. 『サイハテの救世主 PAPER I : 破壊者』岩井恭平 沖縄に引っ越してきた自称天才「沙藤葉」と、地元の人々とのズレたやりとりがコミカルに描かれつつ、その裏で密やかに世界の危機が進行していくという話。葉の記憶はあまりにも曖昧で、真実は掴みどころがない。はたして彼は何者なのか。本当に天才なのか。そして「破壊者」とは誰なのか。『消閑の挑戦者』で描かれる「天才」、『ムシウタ』で描かれる「英雄」、あるいは『サマーウォーズ』の「田舎と家族」、それら全てを注ぎ込んだ、岩井恭平の集大成とも言える傑作。 サイハテの救世主 PAPERI:破壊者 (角川スニーカー文庫) 作者: 岩井