国連は世界の人口が今年10月末に70億人に達し、2050年までに93億人、2100年までには101億人を超えると予測する「世界人口推計2010年改訂版」を公表した。 人口増が見込まれるのはサハラ砂漠以南のアフリカ39カ国や、パキスタンなどアジア9カ国、ボリビアなど中南米4カ国。現在は13億人の中国は30年ごろに14億人近くに、12億人のインドは60年ごろに17億人に達し、それぞれピークを迎えると予想されている。 米国も移民の受け入れとヒスパニック(中南米系)の出生率の高さなどから人口増が続き、現在の3億1038万人が2100年には4億7802万人になる見通しだ。 一方、日本は70年までに1億人を割り込み、2100年には9133万人になるものの、平均寿命は男性が89歳、女性は95・7歳まで延びると予測している。(ニューヨーク=春日芳晃)