フランス国内の暴動について 前回、仏全土に広がった暴動について書いたところ、沢山のコメントが寄せられました。そこで次の点について補足します。 ・フランス政府は、法とモデレーションの原理を尊守しながらも、断固とした態度で対処しようとしています。このような態度を取ったからこそ、最悪の事態を免れ、幸いにも被害者の数を最低限に留められたのでしょう。成果を望むのであれば警察力の導入は正当なもので、節度あるものでなければなりません。 ・多くの人は宗教が原因だと語っています。むしろ、今回の場合にはほとんど影響はないと思います。むしろ恵まれない地区での重大な社会的な危機感によるものです。特に若者の「集団」が、それぞれの住む地区で、ラジオやテレビの報道だけを横のつながりとして騒ぎを起しているようです。それはマルセイユ市のように、移民の人々が多く住む都市では、大きな被害が出ていない事からも理解できます。 不完