男子校と女子校が激減している。 文部科学省の2011年の調査では、男子か女子どちらかだけが在籍する高校は全国で464校。すでに全体の1割を切り、20年前の半分以下に減っていた。少子化で、学校側が生徒を多く集めようと共学に衣替えしたことが大きい。ただ、難関大学への進学実績は男子校が上位を堅守。「男女別学の効果」も読み取れる。 「バンカラ校」も「乙女の園」も、平成の初めにはずっと多かった。1991年は、男女どちらかだけの高校は1002校で、全体の18・2%。それが08年に10%を下回り、11年には男子のみ130校、女子のみ334校の計464校で9・2%になった。 中高の男子校だった東京の目黒学院は一時期減った生徒数が回復せず、11年に共学化した。 松本武巳常任理事は「受験生、生徒数を増やすには共学にするしかなかった」と話す。10年の受験生は約390人だったが、11年に共学化して約660人に急増