天皇、皇后両陛下が11日に東日本大震災の被災地の福島県を訪問した際、同県産の野菜を私費で大量に買われていたことが分かった。福島第1原子力発電所事故による農産物の風評被害について、両陛下が心を痛めていることを聞いた佐藤雄平知事が、県産品を準備して現状を説明したところ、購入を希望されたという。 宮内庁によると、両陛下はイチゴ、シイタケ、アスパラガス、ブロッコリーといった果物、野菜など約10種類がセットになったものを3セット買われた。帰りの自衛隊機に乗せて持って帰られたという。 1セットはお住まいの皇居・御所で使われる見通しで、残る2セットは皇太子ご一家と秋篠宮ご一家のところにそれぞれ届けられたという。