小学生の頃、私達きょうだいは習字教室に通わされた。 数年通ってやめたが、人よりもきれいな字が書けるようになった。 その後、中学と高校の部活や選択授業でも、私は書道を選んだ。コミュ障で運動音痴の私にはそれぐらいしか入る部活がなかったからだが、書道は嫌いではなかった。 R先生は、中学の養護教員であり、書道部の顧問でもあった。 字がきれいだと、得をすることが多かった。 だから娘も、小学校入学と同時に近所の書道教室に通わせた。 娘が上手になるように、学校指定の書道セットではなく、少しいい硯と筆を買って与えた。 うんといいものではなく、少しだけいいものなのは、我が家が裕福ではないからである。 娘が教室から帰り、すぐに硯や筆をきちんと洗うかどうか、目を光らせなければならず、娘はそれを度々さぼったので私が洗った。 洗いながら、墨の匂いが懐かしかった。 私もまた、筆で書きたいな。 でも、すぐにその想いをか
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