英国の託児所や保育園の内部は、水遊び、砂遊び、粘土遊び、アート遊び、ままごと遊び、などのコーナーに分割されているのが通常であり、子供たちが好きなアクティヴィティーを選んで遊ぶ形式になっている。底辺託児所なんかも一応複数のコーナーに分割されているわけだが、なにしろガラの悪いガキどものことである。ぶち投げる、うち壊すなどのヴァンダリズム行為によって、何処が何のコーナーなんだかさっぱりわからなくなっているのが常態であるが、一か所だけ不思議と持続可能な場所がある。 なぜかそれはアート・テーブルなのである。 当該テーブルでは、お絵かき、コラージュ、工作などを行うスペースと道具を提供しているわけだが、底辺託児所で働くようになってわかったのは、問題を抱えた家庭で育っている幼児たちには非常にクリエイティヴな子供が多いということだ。 保育コースの一環として一般の保育園や幼稚園も幾つか見学したが、そういったと