江戸蕎麦通への道 (生活人新書) 作者: 藤村和夫出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2009/06メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る狙っている読者層が広すぎる。けっして悪い意味ではない。蕎麦好きも、蕎麦屋通いも、趣味の蕎麦打ちも、プロの蕎麦屋も、江戸趣味人も、うんちく好きも、単なる本読みも、間違いなく満足できる本である。新書にこれだけの薀蓄を江戸情緒たっぷりに詰め込めるとは信じがたい。 薀蓄本のたしなみで、テーマである江戸蕎麦の歴史から本をはじめるのだが、その内容と分量に過不足がない。まずはきちんと出典を示しながら、江戸の町で蕎麦がいかに食べられていたかを鳥瞰する。そして江戸時代から現代まで、東京の蕎麦屋の動向を確認しながら、江戸蕎麦を定義してみせるのだ。江戸の町では年に8000万食もの蕎麦が食べられていたという。1人で150玉−200玉食べていたことになる
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