日立製作所は20日、英国の民間鉄道会社に納入する鉄道車両すべての引き渡しが完了したことを明らかにした。17日までに174両すべてが英南部のサザンプトン港に到着した。 同車両は、ロンドンと英南東部のアシュフォードを結ぶ「ドーバー海峡トンネル連絡線」を走る高速鉄道。平成17年に英運輸省などと総額700億円で、納入と保守点検の契約を結んだ。現在、試運転中で12月から営業運転を開始する。 日立は、今年2月にも、英建設大手などと共同で、高速鉄道車両を最大1400両納入する契約の優先交渉権を獲得している。同社は、受注が正式に決まれば、現地に組立工場を建設する計画だ。 【関連記事】 ・ 海外に新幹線売り込め JR専門部署設置 ・ 新幹線技術 海外に軌道 川重、次世代型でも北米攻勢 ・ 最後の途切れ部分で工事 九州新幹線、1本に ・ 「さくら」に決定 山陽九州直通新幹線の新車両 ・ 需要予