【モスクワ=副島英樹】ロシアと中国、中央アジア4カ国でつくる上海協力機構(SCO)の主導で27日、アフガニスタン情勢に関する国際会議がモスクワで開かれた。国連の潘基文事務総長をはじめ、北大西洋条約機構(NATO)、米国、イランなどの代表も招待された。米国主導で治安支援が進むアフガンに対し、ロシアも影響力を強めていく姿勢を示した。 イタル・タス通信などによると、会議では潘事務総長が「アフガンだけでは麻薬やテロの脅威との戦いは成功を収められない」と述べ、国際社会の協力の必要性を強調。ロシアのラブロフ外相は、米国などNATO諸国のアフガン駐留部隊への物資輸送ルートの提供で協力していると指摘し、「さらなる建設的な協力の用意がある」と述べた。 一方、SCOのオブザーバー加盟国イランの代表は「あらゆる国と協力する用意はあるが、軍事的手法では問題は解決できない」と主張。会議の場で米国代表と会談するつ