昨年1月に亡くなった歌手のやしきたかじんさんの長女が、たかじんさんの闘病生活を描いた作家百田尚樹氏(58)のノンフィクション「殉愛」について、発売元の幻冬舎に出版差し止めなどを求めた民事訴訟の第2回口頭弁論が20日、東京地裁で開かれた。 この日は、準備書面のやり取りが行われ、具体的な進展はなかった。 長女側は「プライバシーの侵害」「名誉毀損(きそん)」「敬愛追慕の念の侵害」を主張している。長女側の代理人弁護士は幻冬舎側がそれぞれについて否認していることを明かした。 さらに弁護士は「プライバシーについては被告側が“長女が公人だから侵害に当たらない”としている。しかも“40人が300時間かけて取材したから名誉毀損にならない”という主張もしているが、そういう問題ではないと思う」と争う姿勢を崩さなかった。次回の公判は4月17日に開かれる。
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