文部科学省は、高校生が学校対抗で科学の知識や技能を競い全国一を目指す大会「科学の甲子園」を来年度に創設する方針を決めた。 大学生についても、全国の理系の大学生が研究成果を発表しあう「サイエンス・インカレ」を設け、若者の理科離れに歯止めをかけたい考えだ。 「科学の甲子園」では高校ごとにチームを作り、理科と数学の筆記試験や実験、工作の能力を競う。来年夏にも募集を始め、都道府県レベルで予選を行った上で、各都道府県代表が1泊2日の全国大会に挑む。科学系の部活をしている高校生は全国で約5万人にのぼるとみられているが、運動部と異なり、普段の成果を競い合う場が限られていた。 「サイエンス・インカレ」では、理系学部生が行った自由研究の成果について、生物や化学といった分野ごとに独自性などを評価して表彰する。文科省は来年度予算に「科学の甲子園」で1億3000万円、「サイエンス・インカレ」で1億円を概算要求して