感想。 良い素材を買い込んできたが、それをよく下処理もせずにぶち込んでごった煮にし、デザートを食べたがっている人のテーブルに置いた、という感じ。 個別の記事は面白い。けれど、「誰に向けた本?」というのをすごく感じた。どんな層に届けたいんですか? この本を。 なので、これまで科学というものを意識してこなかったけれど、このご時世だし、ひとつ勉強してみたい、みたいな人には、私にはこの「本」は勧められない。 色々な話題について、その話に関してはこの本にある記事が参考になるだろう、という風に教える事はあるだろうけれど、それくらい。初めからこの本を興味深く読める人は、そもそもある程度科学に関心を持っている人ではないかと思う。そういう人が知識を得たりするのにはそれなりに役立つ、というか。 少なくとも、公式サイト もうダマされないための「科学」講義 菊池誠、松永和紀、伊勢田哲治、平川秀幸、飯田泰之+SYN