決勝進出を逃し、サポーターへあいさつに向かうエンゲルス監督(中央)ら浦和イレブン=埼玉スタジアム【共同】 ゲルト・エンゲルス監督に覇気が感じられなかった。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦、ガンバ大阪(以下、G大阪)戦前日の公式記者会見。いつもは流ちょうな日本語で雄弁に語る指揮官だが、埼玉スタジアム内のインタビュールームでは言葉数が少なかった。 「明日は大切な試合。アウエーゴール(第1戦は1−1)はあるが、今回の第2戦を0−0で終えるのは難しいから勝ちにいきたい」 そう抱負を述べたが、表情は曇りがちだった。浦和レッズ(以下、浦和)の選手を代表して同席した田中マルクス闘莉王が「このサポーターがあってレッズ。レッズがあってサポーター。それがこのチームを形作ってきた。このプレッシャーを楽しみにしている」と気合いをあらわにしても、監督は下を向いたままだった。 22日に行われたA