バーレーン・ナショナルスタジアム。ゴール裏に王族の肖像画が掲げられている以外、何も変わっていない【 photo by 宇都宮徹壱 】 3年ぶりに訪れたバーレーン・ナショナルスタジアムは、ゴール裏に王族の肖像画が掲げられている以外は、ほとんど何も変わっていなかった。ホコリをかぶったスタンドに、半世紀近く雨風をしのいできたかのようなボロボロの屋根。恐竜を想起させるデザインの照明塔も、仰々しい外見の割には光量に乏しい。 ここ3年でバーレーンの中心街は巨大な高層ビルが林立し、すっかり風景は変わってしまった。しかしビルを建てるお金はあっても、スタジアムを新しくしようとか、座席いすや屋根を取り替えようとか、そういう発想にまではなかなか至らないようだ。 それではバーレーン代表は、どれだけ変わったのだろうか。 13番を付けて中盤で存在感を示していたタラル・ユスフは代表から去ったものの、FWのA・フバ