■花見ができるスタジアム 4月5日、土曜日。JR三鷹駅から「北裏」行きのバスに揺られて、初めて横河武蔵野FCのホームグラウンド、武蔵野陸上競技場へと向かう。スタジアム探訪というものは、いつだって気持ちがときめくものだ。途中、バスは桜並木をくぐり抜ける。先月末に満開となった東京の桜は、この日で見納め。何となく得をした気分になった。 キックオフ1時間前にスタジアムに到着。スタンドからピッチを見下ろして、まず飛び込んできたのは、またしても桜であった。ここの座席いすはメーンスタンドのみ。ゴール裏とバックスタンドは、なだらかな傾斜の芝生席となっているのだが、その後方には美しい桜の木が何本も並んでいた。 そういえば、横河のホームページに「花見ができるスタジアム」と書いてあったことを思い出す。そうか、こういうことだったのかと納得。会場ではピンク色の花びらが地吹雪のように舞い、ピッチとトラックに不規則