ノロウイルスなどの感染によって、嘔吐や下痢といった症状を伴う「感染性胃腸炎」が、東京や大阪などで流行の兆しを見せている。11月4―10日の週の患者報告数(小児科定点医療機関)は、東京と大阪は共に3週連続で増加。都市部を中心に感染が拡大しつつあり、仙台、横浜両市でも3週続けて増えた。例年12月ごろに流行のピークを迎えることから、患者が増加傾向の自治体では警戒を強めている。【新井哉】 東京の定点医療機関当たりの患者報告数は4.53人。保健所別では八王子市の12.4人が最多で、以下は町田市(8.38人)、足立(8.23人)、江東区(7.89人)、荒川区(7.25人)、葛飾区(7.13人)などの順。東部と西部を中心に報告数が多く、年齢別では5歳以下が6割を占めた。 また、東京に隣接する埼玉県川口市でも、県平均の2倍超の12.25人を記録。横浜市でも3週前に比べて1.5倍に増えた。前週比で2倍近