TL;DR ・熱電発電デバイスの形状をAI的なトポロジー最適化で設計し、従来とは異なる砂時計型などの構造を導き出した。・3Dプリントで作製したPbTeデバイスでは、従来型より最大8.2倍の性能向上と5.45%の効率を実証した。・材料改良だけでなく「形状設計」が、廃熱回収技術の性能向上に大きく効くことを示した。 宇宙空間の絶対零度に近い闇を切り裂き、孤独な航海を続ける探査機ボイジャー。その内部で静かに脈打ち、探査機に命を与え続けているのは、放射性同位体の崩壊熱と宇宙空間の極寒との間に生じる温度差から電力を生み出す「熱電発電」である。タービンも、モーターも、一切の可動部品を持たないこの美しい物理的機構は、半世紀以上にわたってその過酷な環境での確固たる信頼を証明してきた。しかし、この宇宙で磨かれた技術を、私たちが暮らす地球上の日常的な空間へと降ろそうとする試みは、常に目に見えない高い壁に阻まれて

