2013年1月25日の午前11時。ひょっとしたら、あくまでもひょっとしたら「歴史的な瞬間」と、後世で語られるかもしれない。スペインはバルセロナ、カタルーニャスポーツ協会において、これまでに前例のなかった日本人だけのサッカークラブ「アルビレックス新潟バルセロナ」が登録された。 わが世を謳歌(おうか)しているFCバルセロナも、1899年に外国人であるスイス人のジョアン・ガンペール氏が立ち上げたクラブということを考えると、外国人である日本人が立ち上げたこのクラブが、これから50年後、100年後に世界の強豪クラブとしてチャンピオンズリーグの頂点に立っている可能性もゼロではないのだ。 そして、この実績からアルビレックス新潟バルセロナは外務省の「日本スペイン交流400周年事業プロジェクト」に認定されている。伊達政宗の命を受けた慶長遣欧使節団、支倉常長がスペインに渡ってから400周年という節目を記念した