4月18日からNHKで放送が始まる横山秀夫さん原作のドラマ『64(ロクヨン)』。マスコミとの関係、広報チーム内の葛藤と役割、組織との板挟み……。『64』は広報という仕事の難しさを徹底的に描き出したドラマでもある。関係者への取材を重ねたという、プロデューサー・屋敷陽太郎氏の“広報観”とは。 この記事は広報会議5月号に掲載されたものです。 あらすじ D県警の広報室と記者クラブが、加害者の匿名問題で対立する中、時効の迫った重要未解決事件「64(ロクヨン)」の被害者遺族宅への警察庁長官視察が1週間後に決定した。わずか7日間しかない昭和64年に起きた、D県警史上最悪の「翔子ちゃん誘拐殺人事件」。長官慰問を拒む遺族。当時の捜査員など64関係者に敷かれたかん口令。刑事部と警務部の鉄のカーテン。謎のメモ。そして、長官視察直前に発生した新たな誘拐事件は、64をそっくり模倣したものだった…。 現役の記者が会見